平屋住宅購入の前に知っておきたいこと
このサイトでは平屋住宅の基礎知識をご紹介しています。
メリット・デメリットから、後悔しないためのポイントまで解説しているので、家を購入する前にはぜひ参考にしてみてください。
デメリットを購入前に押さえておくことで、手に入れてから思っていた生活とは違ったということになるのを避けられるはずです。
ワンフロアの住宅で買って後悔しないためのポイントを知っておけば、満足度の高い生活が出来る可能性が高くなるはずです。
平屋住宅の基礎知識｜メリット・デメリットから後悔しないためのポイントまで解説
近年再び注目を集めている平屋住宅の購入を考えている人もいるのではないでしょうか。
そのようなときには、メリットやデメリットなどの基礎知識を知って自分に合う住宅を選ぶことをお勧めします。
平屋のメリットには、何といってもバリアフリー住宅を作ることが出来るということが挙げられます。
高齢の方でも快適に暮らすことができるでしょう。
また生活動線が効率よい家にしやすいのも良い点で、上下の移動がないので便利です。
さらに地震に強かったりメンテナンスの費用が少なくて済んだりするのも良いところです。
その一方で平屋は、広い面積の敷地が無くては希望に合う間取りの家が建てられないこともあります。
それから日当たりが悪かったり、防犯面に難があったりするのがデメリットです。
若い世代にも人気の平屋住宅を選択するメリットとは？
近年、平屋住宅は若い世代にも注目されており、世代を問わず人気を集めていますが、2階がない平屋住宅はバリアフリーを実現できるというメリットがあります。
家庭内で発生する事故の中でも比較的多い階段からの転落が防げるので、安心安全に暮らすことができます。
そのため、現在は高齢者がいない家庭でも、老後の暮らしを考えて平屋住宅を選択する方も少なくありません。
また、上下方向の移動が不要なので、シンプルな生活動線や家事動線を実現できます。
例えば、1階で洗濯して2階のベランダに干し、1階に収納するということがなくなりますし、掃除のために掃除機を2階に運ぶという手間も不要です。
また、家族間のコミュニケーションが活発になるのもメリットのひとつです。
家族全員がワンフロアで生活する平屋住宅では、家族が顔を合わせる機会が自然と増えるため、コミュニケーションが取りやすくなります。
さらに、高さが低い平屋住宅は構造的に安定するので、2階建てや3階建ての住宅よりも耐震性が向上します。
2階や3階部分を支えるための柱や壁も不要になるので、広々とした空間や大きな開口部を作るなど間取りの自由度も高いのも特徴のひとつです。
また、屋根や外壁のメンテナンスの際に大がかりな足場を組む必要がないので、メンテナンス費用も抑えられます。
平屋を隅から隅まで活用するには動線計画が重要
平屋は選択の自由度のが高いことから人気がありますが、自由度が高い分気を付けておかなければいけないことがあります。動線によって使い勝手が大きく変わってしまうのも平屋の特徴なので、動線計画を立てる際には注意が必要です。年を取った後の生活においても、階段の昇り降りのない環境は大変魅力があります。生活の拠点が一階になることが想定される高齢者の生活においては、上層階は無駄なスペースになってしまう可能性が高いです。生涯にわたって隅から隅まで活用出来る住宅は、結果的にコストパフォーマンスも高くなります。しかし、いくら平屋でも、動線が悪ければ隅から隅まで活用出来る空間にすることは出来ません。無理なく全てのスペースが利用出来るように計算しておかなければ、有効活用が出来なくなってしまうことは、二階建てや三階建てと何ら変わるところはありません。歳をとって移動することからくる負担が大きくなった時のことも考えて、動線計画を立てることが重要になります。
平屋建て住宅で気を付けたいプライバシー問題
平屋建ての住宅には、垂直移動がないので動線設計が楽、家族間のコミュニケーションが取りやすいなどさまざまなメリットがありますが、いくつかの課題もあります。2階建て・3階建てと同じ床面積を確保しようとすればより広い土地が必要になる、密集地では日当たりが悪くなる恐れがある、などがその代表的なところですが、プライバシーを保ちにくいというのもその1つです。 平屋住宅の場合、すぐ横に道路が通っていると窓の高さと通行人の目の高さがかなり近くなります。そのため、家の中をのぞかれてしまうというリスクがあります。また、隣家が2階建てだと、上から見下ろされる視線を感じることもあります。 こうした問題は、窓を曇りガラスにする、遮光カーテンを取り付ける、などの工夫である程度解消できますが、設計段階でプライバシーに配慮したデザインにすることもできます。中庭を設けて窓を家の外側でなく内側に集めるなどはその一例ですが、他にも軒を深くして隣家の2階からの視線を遮るなどの手法もあります。
平屋に中庭を設けるメリット・デメリットを解説
平屋は、生活動線や家事動線がシンプルになる、階段からの転落リスクがない、高さがないため地震に強いといったメリットがありますが、日当たりや風通しが悪くなる恐れがあります。特に部屋数が多くなると、建物の中央部分にある部屋の日当たりや風通しが悪くなる可能性が高くなりますが、この問題は中庭を設けることで解消することが可能です。建物の中心部に庭を設けることで窓が増えて、建物中心部でも採光しやすくなるとともに、風通しも良好になります。また、外部からの視線を気にする必要がないので、完全プライベート空間になるというメリットもあります。 一方で、庭を建物で囲むという特性上、外壁面積の増加によって建築コストが高くなるとともに、外壁のメンテナンス費用も増加するので注意が必要です。加えて、開口部が増えるので外気からの影響も受けやすくなります。夏は暑く、冬は寒い住宅になりがちなので、高気密・高断熱の家にするなどの工夫が必要ですが、その場合はさらに建築コストが高くなります。 このように、中庭にはメリット・デメリットの両面があるので、平屋を建てる際は本当に自分たちに必要なのかを十分に考慮することが大切です。
平屋の収納スペースを確保するためのポイント
2階建てや3階建てと比較すると、平屋は床面積が狭いです。2階以上ある住宅なら階段下などを収納スペースに使えますが、平屋はコンパクトなため確保するのが難しくなります。その結果、リビングなどの生活空間に荷物があふれかえる平屋も珍しくありません。こうした事態を防ぐために、平屋を建てるなら収納スペースを意識してプランを練りましょう。具体的にはどこに何をどのくらい収納するか考え、また使う場所の近くにスペースを作るのもポイントです。例えば食材や調味料などを保管しておくパントリーを、キッチンのそばに作っておくと不便がありません。通勤や通学時に着用するコートや帽子などは、玄関クロークがあると便利です。このように使う場所を意識しながら決めておくと、使いたいときにすぐに取り出して使えるので、ストレスを感じなくなります。他にもデッドスペースを活用する小屋裏や床下、壁面収納を作っておくと効率的にスペースを確保できます。
平屋におけるトイレの個数を決める基準とは
2階建て住宅の場合、各階にトイレを1つずつ配置するのが一般的ですが、平屋においては1個にすべきか2個にすべきか迷ってしまうケースが少なくありません。トイレを2個にするメリットとしては、朝のトイレ渋滞を防げる、1個が故障しても安心、来客用との使い分けが可能といったものが挙げられます。これに対し、トイレ1個には、設置費用が抑えられる、掃除の手間が少ない、間取りに余裕が生まれるといったメリットがあります。 このように、どちらにもメリットがありますが、平屋におけるトイレの個数を考える際は基本的には家族の人数で決めると良いでしょう。大まかな目安としては2～3人家族であれば、1個でも問題ないケースが大半です。一方で、4人家族以上になると、1個では快適に暮らせなくなる可能性が高いので、2個設置することを前提に間取りを考えていくと良いでしょう。なお、トイレで過ごす時間は男性よりも女性の方が3倍ほど長いというデータもあるので、特に家族に女性が多い場合は2個設置するのがおすすめです。